9.簡単な計算

四則演算は,+,-,*,%を使います。
単独の数字同士の計算もできますが,複数の数字同士でもできます。 ただし,両側の長さがあわないときは,エラーになります。 唯一エラーにならないのは,片方が,1つのときだけです。
3 + 8
11
9 8 7 - 5
4 3 2
1 2 3 * 4 5
|length error
| 1 2 3 *4 5
9 8 % 3 2
3 4
J言語では,両側に数字をとった場合と,片側だけに数字がある場合で, 作用が違うことがあります。 たとえば,+,-,*,%は,右側だけに数字を取って, それぞれ,共役複素数,逆符号,符号,逆数を返します。
+ 5j_5
5j5
- 5
5
* _5
_1
% 5
0.2

つぎに,よく使うであろう動詞を説明します。
◎ $
これは,左側に形,右側に数字を取って,アレイを作ります。形とは, 行列なら行列の大きさのことで,左側が2 4 3であれば, 4行3列の行列が二つ,ということになります。 右側には,その行列のそれぞれの値をとります。 足りない時は,繰り返して数字が入ります。
2 4 3 $ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 1 2
3 4 5
6 7 8
9 0 1

2 3 4
5 6 7
8 9 0
1 2 3
◎ #
これは,右側の個数を返します。ただし,次元が上がったときは, 最大の次元の個数が帰ってきます。
しかし,両側に数字が来たときは,左側の数字だけ,右側の数字が繰り返されます。
# 2 3 4 5 6
5
2 # 2 3 4 5 6
2 2 3 3 4 4 5 5 6 6
◎ i.
これは,右側だけに数字を取って,0からはじまる整数列を作ります。 これは頻繁に使いますよ。右引数の個数だけ出てくるので,右引数の数字-1 までが出てきます。
i.5
0 1 2 3 4